【米国通信株対決!】AT&Tとベライゾンならどっち?徹底比較

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AT&Tベライゾンアイキャッチ

「通信大手のAT&Tとベライゾンならどっちを買うべき?」

「どっちも高配当銘柄だから捨て難いなぁ」

AT&Tは36年連続増配だったのに何で最近減配になったの?

米国内通信サービス大手で、携帯市場シェアの上位を占めているAT&Tとベライゾン。

高配当銘柄やセクター分散の観点から、どちらを購入しようか迷っている人も多いのではないでしょうか?

本記事では両社がどのような企業なのか、業績や株価など多角的に解説していきます。

この記事でわかること

AT&Tとベライゾンについて

  • どんな会社なのか
  • 配当利回りや財務状況の推移
  • 両社の成長戦略と内包するリスク
  • おすすめの購入タイミング
  • 会社員の資産形成にはどちらがいいか

両社を比較する上で重要な点は、次の2点よ!

  • AT&Tは高い配当利回りとメディア事業拡大によって株価上昇の可能性があるが、負債増加により減配に転じた等のリスク要因がある。
  • ベライゾンは本業が好調で増配したため成長余地があるが、競合他社の影響等のリスク要因がある。

この記事を読んで両社の現状やリスクを理解すれば、投資知識が深まり、より適切な判断ができるようになるため、他社にも自信を持って投資できるようになります。

皆さんのさらなる資産増加を応援しています!

目次

AT&Tとはどんな会社か

AT&Tはアメリカを代表する通信会社であり、長い歴史と多角的な事業展開により、通信業界で確固たる地位を築いています。

事業内容

AT&Tとは?

AT&Tの事業内容は、通信サービスやメディア事業、インターネットサービスの提供を主な事業内容としています。

同社の2024年時点の米国内における携帯電話マーケットシェアは約30%となっています。

ちなみに1位はベライゾンで約37%です。

基本情報

以下はAT&Tに関する基本情報です。

基本情報詳細
設立年1983
企業名(ティッカー)AT&T Inc(T)
上場市場ニューヨーク証券取引所
配当金1株あたり0.278USD(2024年4月の配当金)
従業員数約150,470人
時価総額134,870(百万USD)
URLAT&THP
数値は2024/7/10時点

同社はビジネスソリューション、エンターテインメント、カスタマーモビリティ、インターナショナルの4部門で事業展開しています。

米国内だけに限らず、メキシコや南米など世界中の企業及び情報通信事業者にサービスや製品を提供しています。

ベライゾンとはどんな会社か

ベライゾンはニューヨークに本社を置く世界最大級の通信会社です。

事業内容

ベライゾンとは?

ベライゾンの事業内容は、無線・有線通信や5G関連事業、デジタルメディアなど多岐にわたる事業を展開しています。

同社の2024年時点の米国内における携帯電話マーケットシェアは約37%となっています。

同社は米国内における携帯電話シェアナンバーワンの会社です。

基本情報

以下はベライゾンに関する基本情報です。

基本情報詳細
設立年1983
企業名(ティッカー)ベライゾン コミュニケーションズ(VZ)
上場市場ニューヨーク証券取引所
配当金1株あたり0.665USD(2024年4月の配当金)
従業員数約105,400人
時価総額174,810(百万USD)
URLベライゾンHP
数値は2024/7/10時点

同社は持株会社のため、子会社を通じて通信や情報サービスを提供しています。

AT&Tの株価推移

それではAT&Tの株価推移について見ていきます。

以下の表はInvesting.comから引用したAT&Tの過去5年間の株価推移です。

AT&Tのチャート
引用:Investing.com

AT&Tの株価はなぜ低価格なのか

AT&T株価は低価格

2024年7月時点で株価は18ドル前後と低価格で推移しています。

低価格な理由の一つは、同社の2023年における配当利回りが6.62%と高いことです。

例えば多くの企業は純資産を会社の成長のために利用し、それに連動して株価も上昇しますが、AT&Tのように配当利回りが高い企業は純資産の多くを配当金に捻出するため、株価が上がりにくい特徴があります。

また2021年には36年間続いていた増配を行わなかったことも株価が下がる原因となりました。

そのため、AT&Tの株価は比較的低価格で推移しています。

その他にも低価格の理由はたくさんあるわ。
詳しくは後半の「AT&Tの将来性とリスク」で解説するわね。

ベライゾンの株価推移

次にベライゾンの株価推移について見ていきます。

以下の表はInvesting.comから引用したベライゾンの過去5年間の株価推移です。

ベライゾンのチャート
引用:Investing.com

2020年以降、ベライゾンの株価は下落傾向にあります。

その理由の一つに、競合他社であるT-Mobileの存在があります。

ベライゾンは5G関連サービスに巨額な投資を行っていますが、T-Mobileが同分野で強力に進出しており、市場シェアを奪われる懸念が高まっています。

そのため、ベライゾンの株価は下落傾向にあるのです。

T-Mobileは携帯電話シェアでも第3位になっている強力なライバルよ。
株価も年々上昇してるわ(参考:Investing.com

株価指標の推移(PERPBREPS

PER,PBR,EPSについて

株価の主な指標であるPERやPBR、EPSについて、両社を比較して見ていきましょう。

スクロールできます
PERの推移(年間データ)20192020202120222023
AT&T20.639.028.53
ベライゾン13.1913.679.777.7913.68
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PBRの推移(年間データ)20192020202120222023
AT&T1.541.271.061.351.16
ベライゾン4.143.582.671.821.71
スクロールできます
EPSの推移(年間データ)20192020202120222023
AT&T1.09-0.752.77-1.221.98
ベライゾン4.664.305.325.062.76

2020年と2022年における、AT&TのPERはマイナスとなっています。

これはその年の純利益がマイナスであったためで、連動してEPSもマイナスとなっています。

参考までに、米国株式はPERが18倍以下、PBRが1倍以下は割安と言われています。

財務状況とキャッシュフロー

損益計算表

次に、2023年の両社の財務状況とキャッシュフローを見ていきます。

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2023年の財務状況等売上高売上原価売上総利益(粗利益)営業利益税引き前収益当期純利益営業CF投資CF財務CF
AT&T122428501237230526171198481440038314-19960-15614
ベライゾン133974548057916930267169871209537475-23432-14657
単位:百万ドル

どちらもよく似た水準だけど、ベライゾンの営業利益はAT&Tより高いわね。

それは米国内No. 1シェアである携帯電話事業に注力しているからです。
ベライゾンの本業に対する熱意がわかります。

AT&Tの財務指標の推移

企業の収益性を表す財務指標として、ROEやROA、売上総利益率、営業利益率、当期純利益率があります。

まず、AT&Tの財務指標の推移について見ていきましょう。

AT&Tの財務指標
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AT&Tの財務指標の推移
(年間比較)
20192020202120222023
ROA2.57-0.964.15-1.753.56
ROE7.55-2.9913.64-6.3214.34
売上総利益率38.0136.8741.6142.9643.72
営業利益率16.7614.9719.4419.3620.23
当期純利益率7.67-3.0116.70-6.9111.76
単位:%

直近5年間を見ると、2020年と2022年はマイナスを記録し低迷してますが、2023年はどの指標も回復し高い水準を記録しています。

ベライゾンの財務指標の推移

次に、ベライゾンの財務指標の推移について見ていきましょう。

ベライゾンの財務指標
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ベライゾンの財務指標の推移
(年間比較)
20192020202120222023
ROA6.925.856.465.703.06
ROE33.6427.5529.4924.5812.65
売上総利益率45.8547.0645.7344.2945.88
営業利益率23.5323.2823.9222.2721.52
当期純利益率14.6113.8816.5115.538.67
単位:%

AT&Tはマイナスを記録した年もあるのに、同じ通信業界でもベライゾンはずっとプラスだなぁ…

全体的に高い水準ですね。
この財務の健全性がベライゾンの強みでもあります!

株価と財務状況の比較

株価と財務状況

ここまでのデータを踏まえて、AT&Tとベライゾンの株価及び財務状況を比較してみましょう。

両社の株価推移について

過去5年間のAT&Tとベライゾンの株価推移を見ると、ベライゾンの方が高値を推移しています。

実際に過去10年間で見ると、ベライゾンの株価は約110%上昇していますが、AT&Tの株価は約27%の上昇に留まっており、市場ではベライゾンの方が安定していると評価されています。

これは配当性向を重視しているAT&Tに対して、ベライゾンが本業の成長を重視しているためです。

よって株価推移に関しては、ベライゾンの方がAT&Tよりも優れたパフォーマンスを発揮しています。

両社の財務状況について

財務状況を比較するとベライゾンの方が安定しており、特に営業利益率と当期純利益率で優れています。

これはAT&Tがメディア事業買収等の多角化戦略を行った結果、巨額の長期債務を抱えたことに対し、ベライゾンは本業重視の営業活動に力を入れており、財務の健全性を維持しているためです。

その証拠にAT&Tの長期債務は約1,500億ドルに達していますが、ベライゾンは約1,000億ドルです。

よって財務状況の安定性に関してはベライゾンの方が優れています

財務とかって難しいから苦手だなぁ…

しかし最新の財務状況は株価と配当に大きく影響します。
四半期毎に発表される数値と過去の数値との比較はとても大事です。

配当金・配当利回りの比較

配当金

高配当銘柄としても知られているAT&Tとベライゾンの、配当金や配当利回りについて見ていきましょう。

AT&Tの配当利回り推移

AT&Tの配当利回りの推移は以下のとおりです。

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AT&Tの配当利回りの推移2017201820192020202120222023
一株当たり配当金(単位:USD)1.972.012.052.082.081.111.11
配当利回り(単位:%)5.077.045.257.238.466.036.62
AT&Tの配当利回り表

AT&Tは36年連続増配中でしたが2021年に増配ストップ、翌年には減配となりました。

連続増配をストップした理由は何だったの?

大きな理由はコロナ禍以降に売上が低迷したことと、メディア事業を買収したためです。

ベライゾンの配当利回り推移

次にベライゾンの配当利回りの推移を見ていきましょう。

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配当利回りの推移2017201820192020202120222023
一株当たり配当金(単位:USD)2.342.392.442.492.542.592.64
配当利回り(単位:%)4.414.243.974.234.886.566.99
ベライゾンの配当利回り推移

ベライゾンは15年連続増配中です。

AT&Tがコロナ禍の影響で減配したのに対し、ベライゾンはそのまま増配し続けました。

2023年のベライゾンの配当性向はなんと95.63%!
本業と5G関連に集中投資して財務の健全性が高まった結果です。

でも今の状態がずっと続くとは限らないわ。
ベライゾンの将来性とリスク」をしっかり見て判断しましょうね。

配当の権利落ち日と権利確定日

権利確定日と権利落ち日

両社の配当金権利落ち日や権利確定日、支払日、支払い金額について見ていきましょう。

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権利落ち日
(AT&T)
権利確定日支払日支払い金額(USD)
2023/1/91/102/10.278
2023/4/64/105/10.278
2023/7/77/108/10.278
2023/10/610/1011/10.278
2023年の配当
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権利落ち日
(ベライゾン)
権利確定日支払日支払い金額(USD)
2023/1/91/102/10.653
2023/4/64/105/10.653
2023/7/77/108/10.653
2023/10/610/1011/10.665
2023年の配当

米国株の配当金を受け取るには、権利確定日の2営業日前の日(権利付き最終日という)の取引時間終了時点にその株を保有している必要があります。

その翌日の権利落ち日になれば、保有していた株を売却しても権利は消滅しません。

権利落ち日の前日の取引時間終了時点に株を保有しておけばいいわけね。

配当にかかる税金はいくらか

米国株の配当金には配当課税という税金がかかります。

配当課税の内訳は、米国で配当金の内10%が源泉徴収された後、残金の内20.315%が日本で課税されます。

この配当課税は配当金だけに適用されるものであり、株の売却益には国内税率の20.315%のみが課されます。

配当課税に対して、株の売却益に対する税金を譲渡益課税といいます。

米国株の配当金には余分に税金がかかるわけね。

AT&Tの将来性とリスク

AT&Tの今後の将来性や、内包するリスクを見ていきましょう。

5Gネットワーク事業の展開

AT&Tは5Gネットワーク事業に積極的に投資をしています。

これは、AT&Tの本業である通信技術の向上を図り、次世代通信技術のリーダー的存在を目指そうとしているものです。

具体的には、AT&Tは全米で5Gガバレッジを達成する計画を立てており、これにより高速通信と低遅延を実現し、産業用IoTやスマートシティなど新しい通信市場を開拓しようとしています。

このような理由から、AT&Tは5Gネットワーク事業に積極的に投資をしています。

メディア事業の拡大

AT&Tは異業種のメディアブランドを買収し、メディアコンテンツ制作と配信の分野で多角的に事業展開を行なっています。

例えば2018年のタイム・ワーナーの買収によりHBOBOXなどストリーミングサービスを強化し、通信とエンターテイメントの融合を図っています。

しかしこれらの買収で巨額の債務を抱えており、市場では将来的な利払い負担が同社の財務健全性のリスクになるのではと懸念されています。

実際にこのメディア事業拡大による債務が、36年続いていた連続増配ストップの原因となっています。

メディア事業がこの先どうなるのか。
AT&Tの将来性に関する重要な部分です。

最新の情報やニュースをよくチェックしておかないとね。

通信市場の競争激化

米国の通信市場は、5Gネットワークの展開、市場シェアの変動、価格競争とサービスの多様化など非常に競争が激しい分野です。

そのため各社は、競争優位性を保つために戦略的な投資とサービス開発を続ける必要があります。

また、T-Mobileがスプリントを買収したことで通信市場におけるシェアが変動し、AT&Tとベライゾンに対抗する強力な第3のプレイヤーとなりました。

このように米国通信市場は市場競争が非常に激しい分野のため、各社の動向には注意しなければいけません。

ベライゾンの将来性とリスク

5Gサービスの拡充

ベライゾンもAT&Tと同様に、5Gサービス事業に積極的に投資を行っており、拡充を図っています。

例えば2021年初頭に行われた5Gスペクトラムオークションでは、ベライゾンが450億ドル以上を支出しました。

5Gスペクトラムオークションとは、米国での5Gネットワークを促進するために、通信事業者に対して5G周波数帯域を販売するプロセスのことです。
各社が高額の入札を行うことで周波数帯域を獲得する形式で行われます。

他の競合他社も巨額の投資を行っており、各社共に5G関連事業に積極的であることがわかります。

財務の健全性

ベライゾンの財務状況はとても健全性が高く良好です。

これは同社が本業である通信技術分野に注力し、営業利益率が高水準であることが一つの理由です。

同社のこのような高水準が高い配当性向にもつながっています。

このような財務状況が続けば同社の将来性はとても安定しているでしょう。

競合他社との競争リスク

米国におけるベライゾンの携帯電話シェアは第1位となっていますが、最近は同3位であるT-Mobileとの競争が激化しています。

その証拠に、T-Mobileはベライゾンの市場シェアに年々追いついており、逆転する可能性も出てきました。

このように通信市場は競合他社との市場競争が激しいリスクがあります。

最近の両社に関するニュース

両社が通信技術の開拓に尽力していることがわかるニュースはこちらです。(引用元:2024/5/30の株式新聞

楽天グループ傘下の楽天モバイルが出資する携帯電話向け軌道衛星プロバイダーのASTスペースモバイル<ASTS>は29日、通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>と提携し、ASTの衛星をベライゾンの携帯電話基地局としてサービスを提供する契約を締結したと発表した。15日にはAT&T<T>とも同様の契約を締結しており、2社目となる。

ベライゾンは今回の提携により、米国全土の地上インフラでは携帯電話シグナルが届かない遠隔地での携帯電話サービスをカバーすることが可能になる。ベライゾンは6500万ドルを支払うほか、ASTが発行する転換社債3500万ドルを買い取る形で出資する。

株式新聞から引用

AT&Tとベライゾンは日本と通信技術で関わっているのね。

投資家の戦略と購入のタイミング

購入のタイミング

AT&Tとベライゾンを投資家はどのように判断すべきか、また購入のタイミングはいつなのか見ていきましょう。

投資家の戦略

高配当を求める投資家には、財務リスクを理解した上でAT&Tが魅力的です。

まずAT&Tは36年連続増配という実績があり、高い配当利回りを提供していますが、メディア事業買収等の債務が大きく、今後のリスクとして懸念されております。

一方リスクとリターンのバランスを考えると、安定性と成長性を重視する投資家にはベライゾンがおすすめです。

ベライゾンは過去10年間で株価が110%上昇しており、財務の健全性と安定した配当を提供しています。

よって、高配当を重視する投資家にはAT&T、安定性と成長性を重視する投資家にはベライゾンが推奨です。

おすすめ購入タイミング

本記事から考察するおすすめ購入タイミングは

AT&Tは
これから業績が好調になる予測があるため、メディア事業の業績が好転したら購入する
ベライゾンは
今後も今の配当を維持または増加したら購入する

AT&Tに関する最近のニュースで、モビリティ事業と有線事業が好調になってきたため、業績について楽観的な見方を示したとのニュースがありました。(引用元:Investing.com

よってAT&Tの購入タイミングは、懸念されているメディア事業の業績が好転したら購入すべきでしょう。

次にベライゾンは、高い営業利益率と健全な財務状況から配当利回りを多くしました。

よって今後も配当利回りが維持または増加されるようなら購入すべきでしょう。

両社の最新情報を入念にチェックし、購入するタイミングを検討しましょう。

ベライゾンは入金力のない会社員に有効な銘柄

ベライゾンは入金力のない会社員の資産形成にとても有効です。

なぜベライゾンが会社員の資産形成に有効かというと

  • 少額で購入できる
  • 配当性向が高くなってきたため、少ない資本を有効に活用できる
  • 近年の営業利益率が健全であることから、株高と増配の期待可能性がある
  • 通信業界大手として確固たる地位と歴史のある優良企業であり、長期目線で期待できる
  • ドル高の為替差益の恩恵を受けれる

このようなメリットがあるためです。

こちらは私のAT&Tとベライゾンの保有数と評価額です。

入金力が少なく投資資金が乏しい会社員でも、少額でコツコツと買い増ししていけば、資産価値の高い高配当ポートフォリオが出来上がります。

長期保有すれば、為替差益によるドル高の恩恵も受けれるわよ!

高配当株は新NISAで投資すると有効な資産になる

AT&Tやベライゾンのような高配当株は新NISA制度による投資に向いています

なぜなら新NISAの成長投資枠を使って購入すれば、株の売却益だけでなく配当金にも課税されないからです。

例えば高配当の銘柄を成長投資枠で複数保有しておけば、定期的に多くの配当金を無利息で獲得できるポートフォリオが出来上がります。

よって、AT&Tとベライゾンのような高配当株は新NISA制度による投資に向いています。

まとめ:AT&Tとベライゾンは今後の業績や情報を注視しよう

米国株投資において、AT&Tとベライゾンはどちらも魅力的な高配当株ですが、それぞれの強みと今後の将来性、リスクを理解することが重要です。

以下に両社の特徴をまとめました。

AT&Tの特徴

  • 高配当利回り:AT&Tは高配当を提供しており、現在の配当利回りは約7%
  • メディア事業の多角化:タイム・ワーナー(ワーナーメディア)の買収により、HBO Maxなどのストリーミングサービスを展開。メディアコンテンツの強化を図っている。
  • 巨額の債務:多角化戦略の一環として行われた大規模な買収により、巨額の債務を抱え、これが財務リスクとなっている。

ベライゾンの特徴

  • 安定した成長:ベライゾンは安定した成長を続けており、特に5Gネットワークの展開に力を入れている。
  • 配当利回り:現在の配当利回りは増配したため約7%で、安定した配当を提供している。
  • 財務の健全性:本業であるモバイル事業の営業利益率が高く、財務の健全性も高まっている。
  • 競合他社の存在:携帯電話シェアNo. 1のベライゾンであるが、T-mobileなど強力な競合他社の存在がリスク

どちらに投資するかは、個々の投資家の目的やリスク許容度に準じて投資すべきです。

本記事を基に投資先を選定することで、より効果的な資産運用が可能となります。

注意
  • 本記事は情報提供を目的としたものであり、その手法や知識について勧誘や売買を推奨するものではありません。
  • 本記事に含まれる情報に関しては、万全を期しておりますが、その情報の正確性、完全性、有用性を保証するものではありません。
  • 情報の利用の結果として何らかの損害が発生した場合、著者は理由のいかんを問わず投資の結果に責任を負いません。
  • 投資対象および商品の選択など、投資にかかる最終決定はご自身で判断してください。
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