「ウォルグリーンの株価が下落した理由を知りたいな」
「何で上場廃止してナスダックになったの?」
「48年連続増配してたのに何で減配したの?」
米国薬局チェーン大手であり、高配当で有名なウォルグリーン・ブーツ・アライアンスですが、激動であった2024年と今後の動きが気になりますよね。
この記事ではウォルグリーンについてその企業現状やリスク、将来性、今後の購入タイミングなど多くの疑問点について解説しながら、同社を徹底分析していきます。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスについて
- 会社概要
- 今後の注目ポイント
- 財務状況
- 配当金の推移
- 今後影響するリスクや将来性
- おすすめ購入タイミング
ウォルグリーンは今後注目するポイントが多く、まだまだ成長余地がある企業です。
この記事を読んでウォルグリーンに関する疑問や今後の動きを理解し、適切なタイミングで購入していけば、あなたの米国株ポートフォリオが配当利回りが高いものになります。
「リーマンパパの米国株」制作者のよあちまです。
ウォルグリーンは今後も将来性が望める企業です。
あなたの米国株投資を企業分析でサポートしていきます!
今後の注目ポイント
2024年のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは大きな変革期にあります。
ウォルグリーンの今後の注目すべきポイントは3点です。
戦略的政策の行方
2024年にウォルグリーンが発表した大規模な戦略的政策が注目ポイントとなります。
なぜなら政策の目的がとても重要だからです。
不採算部門のコストを減らして利益を増やし、薬局とヘルスケア部門に投資する資金確保のため
政策の具体的な内容は以下のとおりです。
内容 | 詳細 | 影響 |
---|---|---|
配当の減額 | キャッシュフロー増加ため、1株当たり配当をほぼ半額の25セントに減額。(引用元:トレーディングビュージャパン)(2024/1/5) | 株価が一時11.2%下落 |
IPO計画中止 | 英国の薬局チェーン、ブーツ部門の新規株式公開(IPO)計画を一旦中止。(引用元:ブルームバーグ)(2024/6/8) | 他の買受け先を模索 |
店舗閉鎖計画 | 米国内の約9,000店舗のうち、約25%にあたる約1,200店舗を2027年までに閉鎖予定。2025年度には約500店舗を閉鎖する計画。(引用元:株探)(2024/6/27) | 株価が一時21%下落 |
コスト削減策の強化 | 小売環境悪化のため、10億ドル規模のコスト削減計画を実施し、再組織編や人員削減を推進。(引用元:ブルームバーグ)(2024/6/27) | 同上 |
ウォルグリーンはこれらの戦略的政策によって、長期的かつ持続的に成長する基盤を築こうとしています。
しかしこの減配によって、48年続いていた連続増配記録がストップしました。
それは株主も失望して、株価が下落するよね。
売上高と営業キャッシュフロー
ウォルグリーンの売上高と営業キャッシュフローは注目ポイントです。
なぜなら下のグラフと表を見てわかるとおり、ウォルグリーンの売上高は年々増えている一方で営業キャッシュフローが減少しており、この相反する指数の改善が課題となるからです。
年間 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|---|---|---|
売上高 | 131.54 | 136.87 | 139.54 | 132.51 | 132.70 | 139.08 |
営業キャッシュフロー | 5.59 | 5.48 | 5.55 | 3.90 | 2.26 | 1.02 |
通常なら売上高が上がれば営業キャッシュフローも上がるはずだからおかしいよね。
二つの指標が相反している理由は、ウォルグリーンの効率性やコスト面に問題があるからです。
よってウォルグリーンの今後の売上高と営業キャッシュフローが注目ポイントとなります。
売上をしっかりと利益につなげれる企業にしないとね。
配当金の変化
ウォルグリーンの年間配当金の変化が注目ポイントとなります。
なぜなら2024年1月、ウォルグリーンは48年間連続で増やしてきた配当金を、ほぼ半額の25セントに減額したからです。
減配した理由は、ウォルグリーンが配当の資金を企業成長に使うためだったのですが、市場への影響は大きく株価は一時11.2%も下落しました。
よって今後もウォルグリーンの年間配当金の変化には注意しなければなりません。
戦略的政策の成果はすでに決算数値に表れているようです。
詳しくは「2024年第3四半期決算の結果」を見てください。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスとは
ここでウォルグリーンがどのような会社なのか見ていきましょう。
会社概要
ウォルグリーンの会社概要は以下のとおりです。
基本情報 | 詳細 |
---|---|
設立年 | 1909 |
企業名(ティッカー) | ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA) |
上場市場 | ナスダック(2024/2/26から) |
配当金 | 1株あたり0.250USD(2024年11月の配当金) |
従業員数 | 約312,000人 |
時価総額 | 8,118.75(百万USD) |
URL | ウォルグリーン |
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスはアメリカとヨーロッパで展開する大手薬局チェーンです。
医薬品の販売やヘルスケア製品、デジタルヘルスサービスを提供しています。
またウォルグリーンは社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、地域の健康増進や福祉の向上にも力を入れています。
なぜ上場廃止になったのか
ウォルグリーンは2024年2月26日に上場廃止となり、NYダウ構成銘柄から外されてナスダックへと移行しました。
これは企業の利益率が落ちていることや、2024年1月に連続増配をストップし減配した影響です。
NYダウ構成銘柄として残るためには、厳しい審査基準と株主第一に考える企業体質が求められますが、ウォルグリーンは審査基準に満たないと判断されたことになります。
よってウォルグリーンは上場廃止となりました。
ちなみにウォルグリーンの代わりにNYダウ構成銘柄入りしたのはアマゾンでした。
ウォルグリーンの株価
2024年ウォルグリーンの株価は大きく動きました。
株価について見ていきましょう。
株価の推移
以下のグラフはウォルグリーンの1997年以降のチャートと2019年以降のチャートです。
このチャートを比較してみると、2024年の株価は2021年からずっと右肩下がりで、1997年時点の株価水準まで下落した状況がわかります。
1997年からの株価チャート(引用元:TreadingView)
2019年からの株価チャート(引用元:TreadingView)
株価からも分かるとおり、ウォルグリーンは今まさに危機的な状況といえます。
これじゃあこの先どうなるのか心配よね。
なぜ株価が下落したのか
ウォルグリーンの株価が下落した大きな原因は以下の2点です。
- 2024年1月に発表した減配により、連続増配記録が48年で終わったから
- 2024年6月の決算発表において、大規模な店舗閉鎖計画を発表したから
株価が再び上昇するためには、2024年から始まった新しい政策の成果を上げなければなりません。
政策の成果を出さなければ、危機的状況はさらに続くでしょう。
配当金・配当利回りについて
ウォルグリーンの配当金が株価に大きく影響している状況がわかったと思います。
ここでウォルグリーンの配当金及び配当利回りがどう変化しているか見ていきましょう。
配当金・配当利回り推移
以下はウォルグリーンの配当金及び配当利回りの推移表です。
コロナ禍の2020年は配当性向を高めて増配を維持しています。
配当利回り推移 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1株当たり配当金 (単位:USD) | 1.64 | 1.78 | 1.84 | 1.88 | 1.91 | 1.92 | 1.23 |
配当利回り (単位:%) | 2.39 | 3.47 | 4.84 | 3.70 | 5.45 | 7.59 | 13.30 |
配当性向 (単位:%) | 32.48 | 41.22 | 355.21 | 73.37 | 38.18 | — | — |
さらにウォルグリーンの配当支払日は3,6,9,12月となっており、直近の配当金支払額は以下のとおりです。
権利落ち日 | 権利確定日 | 支払日 | 金額 |
---|---|---|---|
2024/11/18 | 2024/11/18 | 2024/12/12 | 0.250 |
2024/8/21 | 2024/8/21 | 2024/9/12 | 0.250 |
2024/5/20 | 2024/5/21 | 2024/6/12 | 0.250 |
2024/2/16 | 2024/2/20 | 2024/3/12 | 0.250 |
2023/11/13 | 2023/11/14 | 2023/12/12 | 0.480 |
2023/8/18 | 2023/8/21 | 2023/9/12 | 0.480 |
2023/5/18 | 2023/5/19 | 2023/6/12 | 0.480 |
2023/2/15 | 2023/2/16 | 2023/3/10 | 0.480 |
ウォルグリーンの配当金は長い間安定して増えていましたが、これからの配当利回りの動きには注目が必要です。
今後の配当金額が特に重要となります。
なぜ連続増配をやめて減配したのか
ウォルグリーンが48年間続いた連続増配をやめた理由は企業のキャッシュフロー増加と薬局やヘルスケア事業に投資する資金確保のためです。
なぜならこれまで高配当維持と事業拡大に重点を置きすぎて、内部資金の確保やコスト削減による効率化を行っていなかったからです。
例えば企業が高配当ばかりを意識しすぎていたら、企業の成長資金がなくなり政策が行えなくなります。
よってウォルグリーンは連続増配をやめてまで減配したのです。
財務状況とキャッシュフロー
財務状況とキャッシュフローの健全さは、会社が長く成長し続けるための基盤です。
ウォルグリーンの2024年の財務状況とキャッシュフローについて見ていきましょう。
2024年の財務状況等 | 売上高 | 売上原価 | 売上総利益 (粗利益) | 営業利益 | 経常利益 (税引前収益) | 当期純利益 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ウォルグリーン | 147,658 | 121,134 | 26,524 | 839 | -14,219 | -8,636 | 1,018 | 1,878 | -538 | 2,896 |
前年対比(%) | +6.17% | – | -2.02% | -34.81% | -162.39% | -180.39% | -54.93% | +160.69% | +39.34% | +446.82% |
政策を始めた2024年の財務状況を見ると、キャッシュフローが改善されている様子がわかります。
しかしながら売上高がプラスなのに営業利益が大幅マイナスとなっているため、企業の体質改善が必要だと分かります。
財務指標の推移
ROEやROA、売上総利益率、営業利益率、当期純利益率は財務の健全性を判断する指標で、長期的な成長性や財務リスクを評価できます。
ウォルグリーンの財務指標の推移は下の表のとおりです。
財務指標の推移(年間データ) | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ROA | 7.49 | 5.87 | 0.23 | 2.37 | 5.06 | −3.30 | −9.72 |
ROE | 18.79 | 16.08 | 0.82 | 9.05 | 17.81 | −13.60 | −56.69 |
売上総利益率 | 22.06 | 20.49 | 19.92 | 19.73 | 19.80 | 17.84 | 16.30 |
営業利益率 | 4.67 | 3.75 | 3.07 | 3.03 | 2.09 | 2.15 | 1.21 |
当期純利益率 | 3.82 | 2.91 | 0.15 | 1.50 | 3.27 | −2.21 | −5.85 |
コロナ禍後の好景気が反映された2022年までは好調でしたが、それ以降は各指標で不調となり、当期純利益もマイナスが続いています。
米国株における各指標の目安は
ROAは10%
ROEは20%
営業利益率は20%
当期純利益率は10%
を上回れば優良企業と見るわ。
ウォルグリーンのリスク
今後ウォルグリーンに影響するリスク要因を見ていきましょう。
インフレ
インフレはウォルグリーンにとってリスクとなります。
なぜならインフレの影響で消費者の購買力が低下すると、ウォルグリーンの売上げや利益が減少するからです。
例えば市場がインフレとなり日用品や医薬品の価格が上がると、消費者は安い代用品を選ぶようになり、結果としてウォルグリーンの売上げを減らすでしょう。
よってインフレはウォルグリーンにとってリスクとなります。
参入障壁が低い
ウォルグリーンが扱う薬局ビジネスは参入障壁が低いことがリスク要因となります。
「参入障壁が低い」とは簡単に言うと、ウォルグリーンのビジネスが誰にでもやりやすいビジネスということです。
なぜならウォルグリーンが主力とする薬局ビジネスに新しいプレイヤーが入ってくると、競合他社に利益が奪われ売上が減少するからです。
もしも日用品を扱う大手企業が薬局ビジネスにも事業を延ばせば、ウォルグリーンの市場が侵されて売上が急激に減少するでしょう。
よって薬局ビジネスの参入障壁の低さがリスク要因となります。
販売方法の多様化
薬局ビジネスはその販売方法が多様化しているため、ウォルグリーンにとってはリスクとなっています。
販売方法の多様化とは具体的には、医薬品の販売がネット経由でできるようになったことです。
例えばAmazonは医薬品のオンライン販売を実施しており、店舗型に依存するウォルグリーンの利益を圧迫しています。
よって薬局ビジネスにおける販売方法の多様化がウォルグリーンにとってリスクとなります。
実際にウォルグリーンはオンライン販売で遅れをとっているから、オンラインサービスの導入を加速させてるそうよ。
減配
ウォルグリーンが2024年1月に行った減配が大きなリスク要因となります。
なぜなら48年続いた連続増配を断ち切る減配であったため、株主や投資家の信頼を大きく損なってしまったからです。
特にウォルグリーンは歴史も長く、堅実な高配当株として有名だったので、減配は市場を動揺させました。
このようにウォルグリーンが行った減配は今後大きなリスク要因となります。
今後の配当金がどう変化して、それに対して株価がどう動くか注目だね。
店舗閉鎖の影響
2024年6月に発表したコスト削減の一環として、ウォルグリーンはいくつかの店舗を閉鎖していますが、これもリスク要因となります。
なぜなら短期的にはコストを減らしますが、売上が減ったり地域での競争力が落ちるからです。
ウォルグリーンは店舗閉鎖による影響を最小限にするために、残りの店舗のサービス品質を向上させ、顧客満足度を高める取り組みなどを行っています。
よって店舗閉鎖の影響もウォルグリーンのリスク要因となっています。
ウォルグリーンの将来性
ウォルグリーンの将来性について見ていきます。
ヘルスケア事業の成長
ウォルグリーンは戦略的政策においてヘルスケア事業強化を宣言しており、今後の成長を支える柱となります。
下の表はウォルグリーンが取り組んでいるヘルスケア事業の内容です。
項目 | 内容 |
---|---|
薬局サービスの拡充 | 店舗内の薬局で処方薬提供や健康相談、ワクチン接種を実施。さらにオンラインでの処方薬管理も強化。 |
診療所の併設・遠隔医療の提供 | 店舗内に診療所「ウォルグリーン・ヘルス」を併設し、プライマリケア、健康診断、予防医療を提供。Teladocとの提携で遠隔医療の導入も進行中。 |
慢性疾患管理プログラム | 糖尿病や高血圧、喘息などの慢性疾患患者向けに薬の服薬管理、健康状態のモニタリング、生活改善のサポートを提供。これらのデータを通じて患者の状態をリアルタイムで確認できるシステム導入。 |
マインドフルネス・メンタルヘルスサポート | CalmやBetterHelpと提携し、ストレス管理やメンタルヘルスサポートサービスを提供。オンラインカウンセリングやメンタルヘルス関連情報を顧客に提供することで、心身の健康をサポート。 |
在宅医療支援・訪問看護 | ヘルスケアプロバイダーVillageMDやCareCentrixと提携し、訪問医療や在宅ケア支援サービスも拡充。特に高齢者や慢性疾患患者の在宅療養に対応することで、地域医療の発展に寄与。 |
ウォルグリーンのヘルスケア事業は、「薬局」から「総合的なヘルスケアサービス提供者」へとシフトしており、デジタルヘルスや他者とのパートナーシップによる革新を進めています。
このようにヘルスケア事業の成長は今後のウォルグリーンの将来性を大きく左右します。
今まで主力事業だった店舗型の薬局ビジネスから大きく転換してるね。
特に他社より遅れていたオンライン事業や総合医療分野に力を入れています。
人口増加と高齢化
人口増加や高齢化が進むと、ウォルグリーンにとってはプラスとなります。
なぜなら人口増加や高齢化により医療サービスの需要が増えて、ウォルグリーンの主力であるヘルスケア部門の業績をあげるからです。
高齢化を見据えてウォルグリーンは、高齢者向けのサービスや訪問ケアなど、高齢化に対応した取り組みを進めています。
このように人口増加や高齢化がウォルグリーンにとってプラス要因となります。
売上高の推移
今後ウォルグリーンの売上高の推移が将来性を大きく左右します。
なぜなら最近のウォルグリーンは、一部の店舗閉鎖やコスト削減による効果が出始め、売上高が改善してきたからです。
もしもウォルグリーンの戦略的政策の効果が無く売上高が下がっていたら、株価はさらに下がり、投資家の信用も完全に無くなっていたでしょう。
よって今後の売上高の推移は、ウォルグリーンの将来性を大きく左右します。
今後のウォルグリーンの売上高がさらに上昇するかどうか注目です。
2024年第3四半期決算の結果
2024年第3四半期決算の結果はウォルグリーンの将来性に影響します。
なぜならこの決算の結果から、ウォルグリーンが主力とするヘルスケア部門の成長がわかるからです。
決算の結果を以下の表にまとめました。
項目 | 売上高 | 前年同期比 | 主な要因 |
---|---|---|---|
総売上高 | 364億ドル | +2.6% | VillageMDの買収による収益増加が影響 |
米国ヘルスケア部門 | 21億ドル | +8% | VillageMDなどによるヘルスケアサービスの成長が牽引 |
リテール・ファーマシー部門(小売薬局) | 285億ドル | +2% | 処方薬販売やOTC医薬品の安定成長 |
海外部門 | 57億ドル | +3% | 欧州での売上増加 |
ヘルスケア部門の強化とコスト削減の努力が実を結び、業績が改善する兆しが見えています。
よって2024年第3四半期決算の結果はウォルグリーンの将来性に影響します。
この調子でいけば、いずれは株価や配当金が回復するかもね!
今後のおすすめ購入タイミング
株価や配当金が低迷してしまったウォルグリーンですが、今後のおすすめ購入タイミングを以下の2点にまとめました。
配当金が増配されてから
ウォルグリーン株のおすすめ購入タイミングは、配当金が増配されてから購入しましょう。
なぜなら次回配当金が増配された時は、ウォルグリーンの財務状況が改善した兆しになるからです。
もしも次に配当金が増えたタイミングで株を買えば、その後の成長の恩恵を受ける良いチャンスといえます。
よって今後のおすすめ購入タイミングは、配当金が増配されてからがいいでしょう。
営業キャッシュフローが増加してから
ウォルグリーン株のおすすめ購入タイミングは、営業キャッシュフローが増加した時です。
なぜなら営業キャッシュフローの増加は、会社の本業がうまくいっていることを示すからです。
特にウォルグリーンの営業キャッシュフローは2021年から減少し続けているので、この指標がよくなった時に株を買うと、その後の会社の成長を期待できる絶好のタイミングとなります。
よってウォルグリーン株のおすすめ購入タイミングは、営業キャッシュフローが増加した時です。
逆に減少した時は、その後ウォルグリーンの収益が減る可能性があるので注意しましょう。
まとめ・ウォルグリーンは転換期にある
この記事ではウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが今後どうなるかについて、現状と企業分析を通じて解説しました。
今ウォルグリーンは大きな転換期にあります。
なぜなら2024年は減配を含めた大規模な戦略的政策やコスト削減、ヘルスケア事業への投資などと並行してこれまでの体制を刷新するためにスタートしたからです。
ウォルグリーンの今後は以下の3点に注目しましょう。
- 戦略的政策の行方
- 売上高と営業キャッシュフローの推移
- 配当金の変化
ウォルグリーンの減配を伴った戦略的政策によって、今後どう成長し、売上高やキャッシュフロー、配当金がどのように変化していくか非常に興味深いテーマです。
株価が急落してしまったウォルグリーンですが、市場の変化に対応し、成長の機会を最大限に活かすことができれば、ウォルグリーンは再び輝きを取り戻すことができるでしょう。
その時は投資家にとっても大きなチャンスとなります。
この記事内容をよく理解して、ウォルグリーンの今後に注目しましょう!
Q&A
ウォルグリーンの株価が下落した理由は何?
ウォルグリーンの株価が下落した主な理由は、2024年に発表された2つの大きな動きに起因します。一つは、48年間続いた連続増配を2024年1月に停止し、大幅な減配を実施したことです。これにより、株主や投資家の信頼が低下し、株価が11.2%下落しました。もう一つは、同年6月に大規模な店舗閉鎖計画を発表したことです。この計画により約1,200店舗の閉鎖が予定され、2024年には株価がさらに21%下落しました。
何で上場廃止してナスダックになったの?
ウォルグリーンは2024年2月26日にニューヨーク証券取引所から上場廃止となり、ナスダック市場に移行しました。これは、企業利益率の低下や減配による株主第一の経営方針が揺らいだことで、NYダウ構成銘柄の厳しい基準に適合しなくなったためです。なお、ウォルグリーンの代わりにNYダウ構成銘柄にはアマゾンが追加されました。
48年連続増配してたのに何で減配したの?
ウォルグリーンが減配に踏み切った理由は、企業のキャッシュフロー増加と薬局やヘルスケア事業への投資を目的とした資金再配分のためです。これまでの高配当維持が企業の成長資金を圧迫しており、効率的な経営が難しくなっていました。そのため、連続増配の記録を断ち切ってでも財務の安定化と戦略的な投資に注力する必要がありました。
本記事は情報提供を目的としたものであり、その手法や知識について勧誘や売買を推奨するものではありません。
本記事に含まれる情報に関しては、万全を期しておりますが、その情報の正確性、完全性、有用性を保証しません。
情報の利用の結果として何らかの損害が発生した場合、著者は理由のいかんを問わず投資の結果に責任は負いかねます。
投資対象および商品の選択など、投資にかかる最終決定はご自身でご判断ください。